-
愛と友情のボストン2018.10.01 Monday
-
ご無沙汰しております。
今年の夏は長かった....。暑かった....。やっと過ごしやすくなったと思いきや、各地で大災害。やっぱり地球は怒っているのかな。
個人的には、交替勤務の多忙な職場から移動になり、体力的には少し楽になったものの、これまでの経験が試されることもあり、緊張の毎日を過ごしております。
そんな時期に読んだこの本。励まされました。
この「愛と友情のボストン」は、1996年に出版された本で、わが家がボストンに住んでいる時に出版になったようです。今頃気付きました。
著者は、1960年生まれで高校からボストンに留学していました。裕福な家庭で育ったんだと思います。ところが、ボストン留学中に事故で半身不随になり、車椅子での生活を余儀なくされました。その後、B C(ボストンカレッジ)を卒業し帰国。あらゆるスポーツに挑戦し、バルセロナパラリンピックでは水泳で入賞しています。現在は、(株)アクセスコンサルティングを設立し、バリアフリー化や街づくりを中心に企業・地方自治体等のコンサルティングを行っているそうです。山崎泰広氏のホームページはこちらです。
留学中に大きな怪我をして、その後も異国に居続けられた彼もすごいと思うけれど、無理にでも帰国させなかった両親、その後に出会った人々、全てが現在の彼を作ったんだなと思う。もちろん、経済力がなければできなかったことだとは思うけれど、その経済力を自分の為だけでなく、巡り巡って社会にお返ししている。しかも何倍にもして。
怪我をして初めに出会った神父様が、下半身が動かなくなった彼に「腕が動かせてよかったね」と声をかけたそうだ。「失ったものを嘆くより、残されたものに感謝する」日々、生活に追われていると忘れがちだけれど、小さなことにでも感謝できるだけで、なんて幸せに生きることが出来るんどろう。彼がリハビリをしていた場所に貼ってあった言葉。「Sky is the Limit!」→空がリミット→「リミットなんて空のように限界がない」ということだ。素晴らしい言葉達にも励まされたそうだ。
大学卒業前に日本に一時帰国した際、車椅子では暮らしにくいと思ったそうだ。日本で車椅子でいると、見て見ぬ振りをされたり、哀れむような視線を感じたりしたという。アメリカでは、見知らぬ子供が好奇心旺盛に話しかけてきたり、一緒にいる親も子供に見せてあげてほしいと言ってきたりしたそうだ。国民性の違いと言えばそれまでかも知れないが。
ボストンに戻った彼は、「やっぱりボストンはいいな」と思うと同時に、「僕だけが暮らしやすくていいのだろうか?」と考えたそうだ。たまたまアメリカで怪我をしたおかげで、アメリカで素晴らしいリハビリを受けられ、不自由のない生活をしている。いつかきっと、自分とオンジ立場にある日本人たちのために力を尽くさねば、と心に誓ったそうだ。
そして今の彼がある。一般的には「不幸な事故」と思えるような事故だあったが、彼が事故にあったのは「必然」だったのではないかと思ってしまう。キリスト教的に言うならば、「神様は彼を選んだ」のかもしれない。
いわゆる五体満足の私。一体これから何ができるのか...考えさせられる本でした。
-
スポンサーサイト2019.09.26 Thursday
-
posted by: スポンサードリンク | - | 22:23 | - | - | - | - |
- この記事のトラックバックURL
- http://gogimama.jugem.jp/trackback/418
- トラックバック