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天空の蜂
 図書館で何気なく手に取ったこの本。もちろん、大好きな東野圭吾作品だからなのだけれど、あまり聞いたことが無かったので、期待もしなかった。
ところがどっこい! 読み始めてちょっと鳥肌が立った。
著者は、東日本大震災時の福島の原発事故を予測していたのではなかろうか!?と思ったのだ。
著者の言葉として、「この小説を書いたのは、例の高速増殖炉もんじゅの事故が起きる前である。私は出来るだけニュートラルな立場で、この架空の事件を描こうとしたのだが、もしもあの事故が先に起きていたら、その姿勢は少し違ったものになっていたかもしれない。ともあれ、現時点で私が一番自信を持って勧められる作品である。」とある。この小説が発表されたのは1997年、福島原発事故の14年も前だ。

とある夏、「天空の蜂」と名乗る何者かの手で、爆発物を搭載しているとされる大型ヘリが、福井県にある高速増殖炉の上空でホバリングを続ける。そのヘリには少年が一人乗ってしまっている。どうやって助ける?犯人からの指示は「日本全国の原発を止めろ」だ。政府は日本全国に節電を呼びかけ、原発を止めていく。なんだか似ていないか?今の日本の状況に。

この小説の前半は原子力発電などの説明に割かれている。実際昨年の原発事故の際、テレビで散々解説されていたあの場面だ。この小説が発表された頃には、原発の仕組みなどほとんどの人は知らなかっただろうし、反対派はいただろうが、ほとんどの国民は興味すらなかったかもしれない。
登場人物が「原発の仕組みは、知らなきゃいけないことってわけかい?」と問われ、「俺はそう思ってるよ。国民全員が、ある程度は学習するべきだ」と。また、「世の中には、ないと困るが、まともに目にするのは嫌だってものがある。原発も結局は、そう言うものの一つってことだ」とも。
無関心ではいけないのだ。原発に賛成・反対する前に、まず原発について知らなければいけないのだ。難しいけれど、知ろうとしなければならないのだ。

政府やマスコミの情報操作についても語っている場面がある。原発を止める際に犯人から現場をテレビ中継するように要求されていたが、それを偽造したと。その偽造がバレて犯人側が子供の命を犠牲にしても、偽造した政府が悪いのではなく、犯人を攻めればいいからなんら問題はなかったと。

そして最後には、原発をめぐる大人社会のいがみ合いは、子供社会のいじめにまでつながってしまうことも指し示している。現に、今現在も、原発関係の仕事をする親の子供がいじめられたりしていないだろうか。また、反原発を正義と信じて、闘っている人々は、本当に正義なのだろうか。
大人同士が理解し合おうとしければ、子供社会もゆがんでしまうのだ。「いじめの有無を確認するために、かつてのクラスメート達に会った時のことだ。彼等のあの仮面のような顔が瞼に蘇った。あの顔は子供だけのものではないのだ、と気づいた。大人になってからも、多くの者はあの仮面を手放さない。やがて彼等は『沈黙する群衆』を形成する。」

世の中全てはつながっている。政事、原発、子供のいじめ、etc。どこかを正さなければ、悪循環だ。そのためには、無関心で居てはいけないのだ。まずは知ることから、知ろうとすることから。そしてyesかNoか、意見はあっても啀み合うのではなく、理解し合う、そう努力することこそが大事なのではないだろうか。なにごとも・・。
posted by: Michelle | Books | 17:56 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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