Calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
Search
PR
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - | - | - |
イノセント・ゲリラの祝祭
もはや私のブログでもシリーズ化されているかのような、海堂尊氏の小説。彼の小説は、時を同じくして異なる所で、または、時を異にして同じ場所で進行しているので、どんどん次の話が読みたくなってしまう。しっかりとそんな罠にはまってしまっている私。

今回の舞台は、病院ではなく、会議室。まさしく、「事件は会議室で起きているのよ」的なお話。その会議とは、「「医療事故調査委員会・創設検討会」というもので、官僚や医師、法律家などからなる。それより以前には「病院リスクマネジメント委員会標準化検討委員会」と言う物あり、この二つの会議両方のメンバーになっている者も居る。これらは、厚生労働省に属しているのだけれど、なんとまぁ、似たような会議がいくつもある事かと驚く。
これは物語の中だけでない事は、東日本大震災後の日本の政治を見ていればよく分かる。その場合は、「医療」では無く「原発」をテーマとしての会議だけれど。

小説の中で、白鳥圭輔が「検討会はね、意見を闘わせ新しいモノを作り上げるわけじゃない。言いたい事を大声で言い合い、どちらもごもっとも、と両論併記しておく。それが僕たち官僚のアリバイ仕事」だと言ってのける。「検討していますよ」、「仕事していますよ」という世間に対してのただのポーズだ。まさしく、今の永田町がやっている事その物では無いだろうか。

この小説のテーマともいえる、医師法第21条。医師が異常死と判断した場合は、届け出るようにと言うもの。しかし、異常死であるか否かの判断は明記されておらず、医師に任されているのだそうだ。
しばらく前になるが、わが家の子供達がお世話になった小児科の先生が、搬送された子供に虐待の疑いがあると通報した事があったのを思い出した。今よりもずっと虐待が表ざたになる事が少なかった15年ほど前の事だ。
また逆に、つい昨日は、病院理事長である養母を殺害した病院長のニュースもあった。やれやれである。
この二人の医師、同じ医師でも大違いである。

人の死因を知るためには、解剖しなければならない。いろいろな理由はあるのだろうが、死後解剖される確率というのは非常に低い。
無くなった患者の家族から見たら、親族が解剖されるというのはいい気持ちでは無いので、解剖件数が少ないのもいたしかたないのかも知れない。しかし、荼毘にふされてから、病院側のミスだったのでは?などと周りに言われ、訴えてくる親族も多いのだそうだ。
解剖したくない親族と、裁判を未然に防ぎたい医師側、その両方を助けてくれるのが、たびたび海堂氏の小説に出てくるAi(Autopsy imaging)なのだそうだ。

医学の進歩は実に目覚ましい。それなのに、1874年(明治7年)に作られた医師法によってがんじがらめにされている。現在テレビドラマ「JIN-仁-」が放送されているが、あのドラマの舞台が1862年なので、医師法が制定されたのが、あのドラマからたった8年後とは驚きだ。
医学も進歩しているし、一般市民の知識もかなりすすんだ。現在は、インターネットのおかげで、病院に行かずともネットで調べて勝手に自分に診断を下す者も居る。
それじゃいけないのです。そのためにも、死因の解明は必要であって、解剖は拒否されてもAiを導入する必要があるのだと、医師でもある著者はこの「イノセント・ゲリラの祝祭」でたくさんの医師の言葉を借りて伝えようとしている。
posted by: Michelle | Books | 10:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 10:30 | - | - | - | - |









この記事のトラックバックURL
http://gogimama.jugem.jp/trackback/235
トラックバック